吉林省政府の公式サイトは10日、同省と朝鮮両江道の国境地帯にある標高2744メートルの火山・「長白(チャンパイ)山」管理委員会は朝鮮の国家観光総局と共同で同地の観光プロジェクト開発に取り組むことで合意、意向書に調印したことを明らかにした。中国国営の通信社「中国新聞社」が報じた。
同管理委員会によると、同地をめぐる観光プロジェクトの中朝共同開発は今回が初めて。中朝両国は現在、国境地帯での観光客向け出国手続き管理業務に関する問題など、同提携を煮詰めるための積極的な交渉を進めている。中国側は今後、朝鮮側の長白山観光エリアに視察団を派遣する計画という。
同管理委員会文化伝播センターのスタッフによると、朝鮮の趙成傑・国家観光総局副局長を団長とする代表団一行が9月末、同地を訪問し、観光スポットや対北朝鮮陸路通路である双目峰の国境部などを視察。趙副局長は同地の景色を絶賛し、同委員会と共同で観光プロジェクトを開発する意向を示したという。
その後話し合いの末、同総局は共同開発の意向書に調印。両者を主体とし、長白山の朝鮮側区域の観光プロジェクトを立ち上げる運びとなった。両者は、平等で利得を享受できる方法で提携し、中朝両国が共同で同地の観光産業を開発する新たな局面を推進し、さらに提携の深度、広さを継続的に向上させることにより、地域の経済発展を促進することで合意した。
長白山の頂上には天池と呼ばれるカルデラ湖があるほか、中国東北部を潤す川・松花江や中国と北朝鮮の国境である鴨緑江、豆満江は同山を源と発している。
「人民網日本語版」
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