米華字紙「僑報」は10月15日、「莫言氏もマンション購入に一苦労」とする記事を掲載した。環球網が伝えた。
不動産価格の重圧により、人々は生命の意義や生活の価値を見出す余裕を失っている。中国の不動産価格問題はノーベル文学賞とは全く関係ないように思えるが、莫言氏の発言内容が中国大陸部で議論を呼んでいる。2012年ノーベル文学賞の受賞者である莫氏は、800万スウェーデンクローナ(約9350万円)の賞金の使い道について、「北京で大きなマンションを買うつもりだったが、高すぎて大きなマンションは無理だと言われた。1平方メートル当たり5万元以上だとすると、750万元相当の賞金では120平方メートルのマンションしか購入できない」と冗談交じりに語った。
750万元で住宅購入など、中国人の圧倒的多数にとって天文学的な数字であり、一族の財産を使い果たさなければ実現不可能な夢かもしれない。ノーベル文学賞の受賞者ですら「賞金でマンションを一軒購入できるだけ」という現実は、不動産価格が残酷と言えるまで高騰していることを物語っている。多くのネットユーザーは、「マジック・リアリズムを特長とする莫氏だが、マンションを購入する際には現実に戻らなければならない」と溜息を漏らした。
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