先日、記者が山西省陽泉市の民間コレクター張貴銀さんの自宅で1928年1月に日本で発行された『常識百科集成』を見つけ、この本が日本が中国を侵略する前に段階別に行った文化準備であり、抗日戦争前の歴史研究において、得難い現物資料であることが分かった。
60歳に近い張貴銀さんは、陽泉市のある企業の定年退職者で、コレクションに従事してから30年余りになる。
張貴銀さんが記者に見せてくれた『常識百科集成』の表紙は淡緑色で、長さが約18.5センチ、幅が約10センチ、厚さが約3.5センチだ。張貴銀は、当本は落合二郎氏の編集で、修教社書院から出版され、発行人はその後の陸軍大臣で中将の中国侵略の元凶——『支那事変戦跡の栞』に題辞を記した一人の杉山元だ。当本は15の章に分かれ、それぞれ政治、法律、経済、社会、軍事などで構成されている。うち軍事知識が51ページ20のカテゴリーを占めている、と紹介した。