第25回東京国際映画祭が20日、開幕した。そのわずか2日前、コンペティション部門に中国映画として唯一ノミネートされた「風水(原題:万箭穿心)」のプロデューサーが中国国内で記者会見を行い、日本政府の釣魚島(日本名:尖閣諸島)の国有化宣言が中国国民の感情を大きく傷つけたことから、同作品は東京国際映画祭への出品を取りやめると発表した。同作品の芸術顧問を担当した著名映画監督の謝飛氏は19日、自身のブログに声明を掲載し、「プロデューサーが演じたこの『辞退劇』は、完全に商業的なパフォーマンスだ」と厳しく批判した。中国青年報が伝えた。
謝氏は同作品の出品取りやめについて、理にも法にもかなうものではないと主張。コメント欄では、映画業界人・一般のネットユーザーに関係なく、大多数の人が謝氏の意見を支持した。「風水」の原作者である有名作家・方方氏でさえ、記者取材に対し、「出品取りやめは、低次元での決断だ」との見方を示した。
映画「風水」では、平凡な人々の、日常生活における温かみ、苦しみ、やるせなさが描かれている。
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