中国の健康養生法「気功」のひとつに「五禽劇(ごきんげき)」がある。虎・鹿・熊・猿・鶴という5種類の動物の動作を真似るというものだ。中国の人々は、昔から、このような健康法を尊重してきた。動物にちなんだ養生法にはほかにも「猫式」養生法がある。これは、一連の猫の動作を真似る健康法で、深い睡眠が得られ、腰・背中の痛みやだるさをやわらげる効果がある。生命時報が伝えた。
朝一番に「猫式」で腰をゆるめよう。毎朝、眼が覚めたら、ベッドの上にうつ伏せになる。両手を体の横につき、両脚は揃えてまっすぐにのばす。お尻を上に持ち上げ、猫が背中を押し上げるように腰を持ち上げる。その後、お尻を元に戻す。この動作を10回以上繰り返す。あるいは、四つん這いの体勢をとり、両肩を持ちあげ、背中を丸めてお腹を縮め、背骨をなるべく上に持ち上げる。それから肩の力を抜き、猫が伸びをするイメージで腰と背中を思いっきりそらせる。動きは大きければ大きいほど良く、可能な限りストレッチする。この動作によって、全身の血流が良くなり、腰のだるさや背中の痛みを予防できる。
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