英国・イタリアの科学者が行った最新の研究で、喫煙者のDNAには喫煙の痕跡が残ることが分かった。この痕跡を利用し、喫煙者のがんリスクをより精確に判定できるようになる可能性がある。中国科技網が伝えた。
このほど行われた英国がん研究所の学術会議にて、英インペリアル・カレッジ・ロンドンとイタリア遺伝学財団(HuGeF)の研究者が発表した研究結果によると、タバコは肺組織を損なうのみならず、喫煙者の血液中の一部DNA表面にも喫煙の痕跡が残るという。この痕跡によって遺伝子塩基序列が変わることはなく、また禁煙すれば痕跡もほとんどなくなるが、痕跡がある遺伝子と喫煙しない人の遺伝子を比べると、やはり差異があるという。これらの痕跡に基づき、喫煙に関連すると見られる乳がん、大腸がん、肺がんなどの発症リスクをより詳しく調査することができる。
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