英エコノミスト誌はこのほど、日本の衆院選前の混乱について、各政党が「第三極」(Third Pole)になろうとルールを無視して他党と合流し、まるでうまく立ち回る「ポールダンサー」だと指摘した。こうした結集は自民党と民主党の勢力が弱まる中にあって総選挙の結果に決定的な影響を与える。最終結果の予測は難しいが、日本の政策が右に傾き、総選挙後ブラックボックスでの操作が唯一の政策決定の方式となるのは確かだ。
野田首相の民主党勢力が衰退する一方で、右翼政党である大多数の新党は日本再生を目指し、団結を図っている。日本再生への思いは太陽の党、維新の会、たちあがれ日本といった党名にもあわられている。日本国民が直面する問題は、それ以外に彼らから共通言語を見出せないことだ。
衆院選までの3週間、各党の党首は自民党と民主党以外の選択として「第三極」の形成に躍起になっている。民主党に罰を与えたいが、自民党の時代には戻りたくないというのが多くの国民の考えだ。世論調査によれば、この2大政党の得票率は過半数を下回る可能性があるという。そのため他の政党と合流するか、主流政党と組めば、大きな影響力を持つことができる。
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