中国の王岐山副首相は3日、第2回「未来都市:現代中国都市の持続可能性」シンポジウムに出席するため中国を訪れた、米国のヘンリー・ポールソン前財務長官と会談しました。
王副首相は、「現在、中米両国は過去を受け継ぎ未来を切り開く重要な時期にある。双方は共に努力し、相互尊重と互恵共栄の中米協力パートナーシップの発展を推進していかなければならない。中国共産党第18回全国代表大会では、中国の特色ある社会主義の道を揺るぎなく堅持すること、小康(ややゆとりのある)社会の目標を計画通り全面的に実現することが強調された。特に、エコ文明を『五位一体』(エコ文明の建設、経済建設、政治建設、文化建設、社会建設)のものとして取り入れた。人口と資源、環境の関係をうまく取り扱わなければならない。また、世界の持続的発展を出発点に、人類のライフスタイルの転換問題を討議しなければならない」と述べました。
また、王副首相は、「中国の工業化と都市化の進展はさらに加速している。先進国と違い中国は人口が多く、都市部と農村部のバランスの取れた発展を推進していかなければならない」と強調しました。
ポールソン前財務長官は中国共産党第18回全国代表大会の開催に祝賀の意を表した上で、「都市の持続可能な発展、エネルギー、環境保護、農業、水資源などの面で、中国との協力を強化し、米中関係の健全的な発展に、より大きな役割を果たしていきたい」との考えを示しました。「中国国際放送局」(Katsu、大野)