
収集家の金鉄華氏が12日、日本軍の中国侵略資料を記者に公開した。日本が出版した南京占領特集号や、米国記者が撮影した南京の街中に横たわる死体の写真・・・・。金氏は近年、日本でこれら収集品の個展を開くため、日本軍侵略の資料を探し回っているという。
彼の家には数多くの資料が積み上げられている。「私の数十年にわたる心血です」と金氏は語り、昭和13年2月に出版された雑誌を手に取った。表紙は、南京の瓦礫の中を進む日本軍の戦車数十台。「これは日本が1938年2月に出版した南京攻略特集号で、日本軍進軍の過程が詳しく記録されています」。これは日本が発行した刊行物で、戦後その多くが破棄されたが、一部が残り、中日国交正常化後中国国内に流入してきた。「日本が侵略の歴史をなかったことにするのは不可能です」。金氏によると、同誌は十数年前に骨董市場で見つけたという。
|