12月23日午後6時、週末の夕食の時間だが、八佰伴ビジネスエリアの張楊路に位置するケンタッキーはかつての賑わいを失い、隣接する「兄弟ブランド」のピザハット、競合他社のマクドナルドの人気も低下していた。「即席鶏」、「薬漬けの鶏」問題により、海外ファーストフード店は苦境に陥っている。国際金融報が伝えた。
上海市政府新聞弁公室の公式ミニブログは12月21日、上海市食品薬品監督管理局がこのほど実施した検査の結果を公表した。ヤム・ブランズ上海物流センターで18日に実施したサンプリング調査のうち、1件からアマンタジンと思わしき物質が検出された。当局は企業に対して関連商品のリコールを指示した。アマンタジンは高齢者および慢性心肺疾患・腎臓疾患を持つ患者に副作用をもたらすおそれがある。また大量摂取により胚胎に毒性と奇形をもたらすため、家畜への使用が禁じられている。
専門家は、「ケンタッキーの違反は厳罰を受けるべきだが、関連する監督管理部門も罪を免れないだろう。しかし本件は産業チェーンの見直しを促してもいる。メラミン混入粉ミルク事件と似ているが、本件の問題は養鶏にある」と指摘した。
◆薬漬けと知りながら使用
メディアが、ケンタッキーやマクドナルド等の海外ファーストフード店が「即席鶏」を原材料に用いていると伝えると、中国中央テレビは「即席鶏」に違法薬物が使用されていると報じた。中国中央テレビが山東省の青島、イ坊、臨沂、棗庄等の「即席鶏」養鶏場を調査したところ、病気や死亡を防ぐため、ブロイラーは養鶏中(40日間)に少なくとも18種類の抗生物質を摂取させられていることが明らかになった。まさに「鶏が薬を食事のように常時摂取しており、休薬期間はほんの一部」という状況だ。養鶏業者が鶏を屠殺場に送り込むと、屠殺場の検査係は検査をせずに記録をつける。