
日本では優秀なのに、海外では認められない。なぜ日本のエリートは世界の注目を集められないのか。日本の教育のどこに問題があるのか。ソニーの前社長である出井伸之氏が教育という角度から「日本ではなぜ本物のエリートが育たないのか」について詳しく述べた。
1 島国根性で古い考え方
日本の教師は依然として「日本は変わっていない」という非常に現実と違う考えを信じている。教え方はつまらないし、イノベーションに乏しい。世界は変わっているし、日本も変化している。学校教育も変わらなければならない。教師はこの問題を認識しておらず、非常に受身だ。
日本人のこの問題は、世界や社会から隔絶された離れ小島の心理にある。欧州で金融財政問題が勃発した時、欧州では子どもにいたるまで変動を感じた。しかし、日本は金融危機の影響を受けたと行っても、ギリシャなどの国に比べればまだ経済は安定しており、ほとんどの人は日本は変わっていないと思っている。実際は、世界経済は一体化しており、日本も今までのままではいられない。人々はこの変化をしっかりと見据え、積極的に外部情報を取り入れるべきだ。
2 教育体制の遅れ