英ロイター通信は23日、「ボーナスは自転車 中国人富裕層の間で自転車懐古ブーム」と題する文章が掲載された。自転車時代を懐かしむ風潮が高まる中、中国では今、庶民の3年分の年収より高い自転車が、お金持ちの間で売れているという。環球時報が報じた。
北京の広告会社でクリエイティブ・ディレクターを務める于鉄群(音訳)氏は、自転車で通勤している。彼が愛用しているのは、10万元(約136万円)もするブランド自転車で、北京にあるのは、彼の1台だけかもしれない。まるで「ロールスロイスの自転車バージョン」の如く、職人が丹念込めて手作りした製品だ。40歳になる于氏は「小さい頃、冬に父親が私を自転車に乗せて町に連れていってくれたことをよく覚えている。気温マイナス30℃という寒さの中、40キロの道のりを自転車で走った。当時、自転車は、遠いところに自分を連れて行ってくれる夢の交通ツールだった」と話した。
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