
2012年12月29日、中国青年報によると、上海交通大学の趙立平(ジャオ・リーピン)教授の研究室は12月13日発行の国際微生物生態学会の学会誌・ISMEジャーナルに腸内細菌に関する論文を発表した。
趙教授と研究室のスタッフは体重175kgの肥満患者の腸内細菌に内毒素を発生させる病原菌があるのを発見。その細菌量は腸内細菌全体の3分の1を占めていた。その患者に適切な栄養指導を行ったところ、問題の病原菌の量は短時間でゼロにまで減少。体重は半年間で51.4kgも減り、高血糖、高血圧、高血脂などの症状も正常に戻った。さらに趙教授は腸内細菌のなかから問題の病原菌を採取し、無菌のマウスに移植したところ、マウスに深刻な肥満と糖尿病の初期症状であるインスリン抵抗性が見られた。
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