中国商務省の瀋丹陽報道官は5日、米国会でこのほど採択された『2013会計年度国防権限法案』について、「アメリカが輸出規制緩和改革を行うプロセスで、中国の関心事項を重視し、対中国輸出規制の実質的な緩和を期待する」と語りました。
このほど、オバマ大統領は対中国の衛星輸出規制などにかかわる『2013会計年度国防権限法案』に署名しました。瀋報道官はこれを受け、「中国は、同法案が衛星及び関連物品に対する輸出規制を緩和したものの、中国向け輸出に対しては、、引き続き厳格な規制を維持しており、中国向け輸出、再輸出あるいは移転を禁じたのみならず、中国での打上さえも規制対象にしていることに対して、高く注視している」と述べました。また、「アメリカは輸出規制システムの改革が中国に恵みをもたらすと表明し、民生用途のハイテク製品の中国向け輸出を約束したものの、中国を輸出規制改革の受益者から事実上排除しただけでなく、中米の民生用衛星分野における協力を引き続き制限している。これに対し、中国は深い失望と不満を覚える」と語りました。
その上で、瀋報道官は「中国はアメリカに約束をしっかりと履行して、対中国の差別的なやり方を変えてほしい。アメリカが輸出規制緩和の改革において、中国側の関心事項を重視して、解決をはかり、対中国の輸出規制を実質的に緩和させてほしい。これは中米二国間貿易の拡大にプラスとなり、二国間貿易の均衡を促し、双方の合同利益に合致している」と表明しました。
「中国国際放送局」
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