中国科学院国家健康研究チームが先般発表した研究報告によると、中国が毎年、海外資金から搾取される“財産”は、国内総生産(GDP)の60%近くに相当することが明らかになった。
中国科学院国家健康研究チームが8日発表した『国家健康報告』(第1号)によると、国際資本は“利潤最大化”の法則にのっとり、世界の資源の割当を最適化し、国家それぞれの役割を定め、アメリカに代表される“パラサイト型の消費”を行う国、中国に代表される“労働と生産”を行う国、サウジアラビアに代表される“資源供給”を行う国に分類している。
世界において、“労働と生産”を行う国と分類された中国では今、富裕層に搾取される貧しい時代を切り抜け、目覚しい発展の道を進みながらも、先進国から流れ込んだ投資や技術、経済援助や合弁企業などによって、再び新しい形の“搾取”が繰り返されている。その結果、多大な資源や財産が中国から流失し、中国という国は“健康を代償に”、ここまでの道を歩んできた。そして、今の中国は“出血多量”で、“土台を支える栄養も不足”し、“成長の原動力はバランスを崩し”、“生き残るための資源を使い果たして”しまったのである。
大量の出血。中国は、“30年間の高度成長”という奇跡とも言うべき発展を遂げてきたものの、“急速な成長、膨大な外貨準備高、低い利益率”を特徴とする経済成長の方向性、“大規模な投資、多額の輸出収入、弱い消費”という経済成長モデル、“高いインフレ率、大きな代償、低福祉”に見られる経済成長の本質によって、中国は経済のグローバル化、資本の一元化という流れの中、“世界の工場”として、名実の伴った“労働者”となり、世界に安価な労働力や商品を提供し、世界経済の発展に貢献する“犠牲者”となったのである。中国は決して、西側諸国の学者が指摘するような、“世界で最も幸運な”、発展の恩恵を一心に受けてきた“受益者”ではないのだ。