米国の重要なインフラを扱うある企業は昨年、米ナンバー1携帯電話事業者「ベライゾン・ワイヤレス」に、内部調査を依頼。公衆回線をあたかも専用回線であるかのように利用できるサービス「バーチャル プライベートネットワーク(VPN)」の利用状況を調査した。すると、同社の「有能」なプログラマーがなんと、自身の仕事を全て、中国遼寧省瀋陽市のソフト会社に下請けを頼んでいたことが明らかになった。その料金もなんと、自身の給料の5分の1で、自分は仕事中インターネットサーフィンを楽しんでいたという。中国の経済ニュース総合サイト「中国経済網」が報じた。
同社は「ベライゾン・ワイヤレス」を通して、ダブル認証によってデータを厳重に保護・管理できるVPNシステムを立ち上げ、社員が在宅で仕事ができるようにしていた。ところが、VPNのアクセス履歴を見ると、同社のメインサーバーに、瀋陽市のユーザーが頻繁にアクセスしていることが判明。問題のプログラマー“Bob”の認証アカウントを使用していた。当初、同社は不正アクセスを疑っていたが、調査の結果、Bobが自身の仕事を、下請けの瀋陽市の会社に回していたことが判明した。
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