中国人科学者が率いる国際研究チームはこのほど、北京の周口店遺跡近くで発見された「田園洞人」の骨から核DNAとミトコンドリアDNAを抽出することに成功した。DNA解析の結果、田園洞人はネアンデルタール人やデニソワ人など旧人のDNAをわずかしか持たず、早期現生人類の遺伝的特性を多く備えていた。さらに、田園洞人は現代のアジア人やネイティブアメリカン(モンゴロイド)と密接な血縁関係を持ち、現代のヨーロッパ人(コーカソイド)の祖先とは遺伝的に分岐し、異なるグループに属することがわかった。同成果はこのほど出版された「米国科学アカデミー紀要」で発表された。光明日報が伝えた。
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