今年の春節、実家に帰省する人は様々な場面で二次元コードに遭遇することだろう。
大小の荷物を抱えて列車を降りた李さんは、切符に印刷された二次元コードの部分を細かくちぎってからごみ箱に捨てた。鉄道の切符購入に実名制が導入されてからというもの、二次元コードには個人情報が含まれるようになり、むやみに切符を捨てれば情報流出につながるという警告が後を絶たない。李さんは「ニュースでは鉄道部門が二次元コードを暗号化したと言っていた。確かに、自分で試したところ普通のソフトウェエアでは読み取りができなかった。でも、最新の暗号解読ソフトを持っている人もいるかもしれないので、やっぱり気をつけたほうがいい」と語る。
四川省に住むある夫婦は今年、飛行機で娘の住む都市を訪れる予定だが、ここでも二次元コードが活躍している。娘が航空会社のウェブサイトで搭乗手続きを済ませると、航空会社から夫婦の元にすぐにショートメッセージが届いた。ショートメッセージにはURLが貼られていて、クリックすると画面に二次元コードが出現した。夫の何さんは携帯電話を片手に、「娘には、空港に着いたら何もせず、これをもって直接セキュリティチェックに行くだけでいいと言われている」と語る。
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