中国東部沿海地方の北から南には長い海岸線が引かれている。ここには島嶼が多く、中国は多くの隣国と複雑な海洋係争を抱えている。ゆえにポモルニク型エアクッション揚陸艦は、中国に導入されてから注目を集めてきた。米国防長官が先ほど訪中した際に、中米の南中国海問題、台湾軍への武器輸出問題を巡る対立が深まった。この二つの方向に配備される可能性が最も高いポモルニク型が、再び人々の視線を集めた。
このほど有名軍事情報サイトに発表された写真によると、少なくとも2隻のポモルニク型がすでに準備を整えており、近日中に中国海軍に配備される見通しとなった。1隻目の輸入版ポモルニク型が登場し、国内で初めて組み立てられたポモルニク型がほぼ竣工し、2隻目の輸入版ポモルニク型を迎えようとする中、「ポモルニク艦隊」の全貌が見え始めている。4隻のポモルニク型がすべて就役すれば、海軍陸戦隊の重点方向の上陸作戦能力を大幅に強化し、島嶼を守る兵士に物資補給、人員の交替、共同防御演習などの積極的な支援を提供できる。カナダ軍事専門誌『漢和ディフェンスレビュー』は先ほど、「中国がこのエアクッション揚陸艦を配備すれば、南中国海の係争国および台湾地区の防御計画が複雑化し、中日の釣魚島(日本名・尖閣諸島)の係争に対しても大きな影響を及ぼす」と報じた。
中国海軍東中国海艦隊の主要艦は、1980年代前半に就役した072型揚陸艦で、すでに約30年間就役しており、交換が続けられている。将来的に4隻のポモルニク型がすべて東中国海の方向に配備され、国産新型RO-RO船と艦隊を組めば、海の第一波・第二波の離島奪還輸送能力を形成し、当該海域での作戦艦艇輸送能力が大幅に強化される。南中国海の場合、ポモルニク型は056型護衛艦と、高速・低速、近海・遠洋の組み合わせになり、近海防御能力および離島管理の強化を促す。
海外メディアの報道によると、中国は2009年にウクライナ特殊装備輸出会社と、4隻のポモルニク型の販売に関する契約を結んだ。契約内容によると、ウクライナ側の造船所が1−2隻目の建造を担当し、中国側にエンジンを含むすべての技術資料を提供する。中国側はその後、ウクライナの専門家の協力を得て、国内で残りの2隻を自主生産する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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