日本駐在の程永華中国大使はこのほど、東京で行われた第9回「日中懇話会」で講演した際、「げん骨で殴られながら、対話を求められようでは、誰であっても応じることができない」と表明しました。

　程大使は「中日関係の困難と出口」と題した講演の中で、目下の中日関係は国交正常化後、最も困難な局面に陥っており、その「病状」は領土、歴史、軍事安全保障などの問題が全面的に噴き出し、しかも錯綜して織り混ざり、複雑に連動していると指摘しました。その上、「日本政府が釣魚島に対しいわゆる「国有化」を不法に実施し、現状を変えたのは日本側であり、中国側ではない。中国側は、日本側による中国の主権を侵犯した行為に対して、余儀なく必要な反応をしただけだ」と話しました。

　また、日本の安倍晋三首相は第二次世界大戦のA級戦犯が合祀されている靖国神社を参拝したことに触れ、われわれが「日本の指導者が対話の扉を閉ざした」といっているのは、決してわざと対話を避けようとするものではない。げん骨で殴られながら、対話を求められようでは、誰であっても応じることができないと述べました。

　程大使はまた、 中日関係の直接の「病因」は敏感な問題における日本側の誤った措置にありますが、その「病根」は、中国の発展に対する日本の認識に重大な偏向がみられ、戦略的相互信頼の著しい不足を招いたことにあると強調しています。最近、日本の中国関連世論のマイナス面が明らかに増大していることは、日本の対中政策を牽制と対抗の方向へと導き、非常に有害で危険な結果を生みやすくしていると分析しています。

　さらに、懇話会に出席した日本の知識界の関係者に向かって、程大使は「中国は世界の平和と安定を維持するために力を尽くし、平和的発展の道を揺るぎなく歩んでいく。中国は『隣国に善意で接し、隣国をパートナーとする』方針を堅持している。日本は中国の重要な隣国なので、中国の周辺政策が適用される。中国は周辺でことを起こすつもり毛頭ないが、ことをおさめて人々を安んずるために国家の主権、安全保障の利益及び民族の尊厳を犠牲にし、外部勢力が悪意の挑発によって招いた結果を呑むこともない」と強調しました。

　「中国国際放送局」