イラク連邦裁判所は現地時間16日午前、国民議会選挙の結果を正式に承認しました。一方、イラクの治安情勢は相変わらず緊迫しており、政府軍と反政府武装勢力の戦闘が続いています。
イラクでは4月30日に国民議会選挙が行われ、マリキ首相が率いる法治国家連合は、328議席のうち92議席を獲得し、第一党となりました。イラクの国営放送は16日、「4人の候補者の得票結果の承認が見送られたが、連邦裁判所は選挙の結果を承認した。これでイラクは新政権の発足に向け、大きな一歩を踏み出した」と報道しました。
イラクは現在、アメリカ軍が2011年に撤退してからもっとも厳しい危機に陥っています。先週、イラクの反政府武装勢力『イラク・レバントのイスラム国』がモスル、ティクリートなどを占領してからというもの、イラクでは緊迫した情勢が続いています。反政府武装勢力の行動に対し、イラク政府軍は反撃に出ています。
これに対し、国際社会は様々な反応を見せています。アメリカのオバマ大統領は、「反政府武装勢力の反乱を鎮めるため、短期的に軍隊を派遣することを考えている」と述べました。イランは、イラク国内の反乱鎮圧に協力する準備が整っていると明らかにしました。
国連のピレイ人権高等弁務官は16日、ジュネーブで「イラクの政治界、宗教界は団結し、武装勢力と戦うべき」と訴えました。
「中国国際放送局」
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