ドイツの国際時事関連サイトは8日、メルケル首相の「同じ轍を踏むな」という言葉を見出しに使い、人々の「ドイツと日本は第二次世界大戦の歴史に対して異なる態度を持っている」という疑問に答えた。同記事は、「メルケル首相は訪中最終日に、清華大学でスピーチを行った。メルケル首相は日本について触れなかったが、来場者にドイツの状況を説明した。メルケル首相は、『ドイツは戦後反省し、辛い過程を経た。歴史の一つ一つがはっきりしており、誰も他人のふりはできない。ドイツ人の各個人が自身を、過去にしたこととしなかったことの何が間違っていたかを反省する必要がある。これは苦しい過程ではあるが、ドイツの歴史を正視する姿勢は正しく、次の世代が同じ轍を踏むことを回避できる』と発言した」と報じた。「環球時報」が伝えた。
メルケル首相の清華大学でのスピーチのテーマは、持続可能な発展だ。独週刊誌『デア・シュピーゲル』は8日、「メルケル首相は清華大学のスピーチで、『中国経済が良くなれば、全世界が利益を受ける。中国政府の決定は全世界、ドイツにまで影響を及ぼしうる。中国の協力なくして解決できる国際問題はなくなった』と述べた」と伝えた。
独紙『ディ・ヴェルト』は8日、「対外関係において、ドイツは中国にとって特殊な関係だ。メルケル首相の7回目の訪中は成功に終わり、数十億規模の受注を獲得したが、人権などの敏感な問題についても触れられた」と報じた。オーストリア紙『デア・シュタンダールト』は、「台頭する中国は、対外関係の再設定に取り組んでいる。ドイツは中国の外交政策の中で、重要な役割を演じている。中国はメルケル首相を最も丁重に迎えた。これは中国が欧州と新関係を構築する際に、メルケル首相が協力者・支持者になることを期待しているからだ」と分析した。
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