中国の高速列車コア技術は7年間の模索を経て、「国産化」から「自主化」への変化を実現しようとしている。毎日経済新聞が11月25日に鉄道車両メーカーの中国北車から得た情報によると、高速列車の最も重要な部品である電力牽引伝導システム、ネットワーク制御システムが100%の「メイド・イン・チャイナ」となった。「メイド・イン・チャイナ」の両システムを搭載した高速列車「CRH5A」は、「5000キロ本線試験」の最終段階に入った。これは中国が完全に独自に開発した高速列車の、正式な運行が間近に迫ったことを意味する。
中国北車の関係者は記者に対して、「開発中の中国標準化高速列車は、コア技術自主化の進捗にかかっている。現在のペースから判断すると、当社の標準化高速列車は、早ければ来年下半期に登場する」と述べた。
記者が中国南車から得た情報によると、同社の中国標準化高速列車も、来年中頃にラインオフする見通しとなった。
・2大コアシステムの自主化
電力牽引伝導システムは「高速鉄道の心臓」とされる列車の動力源で、高速鉄道の高性能かつ快適な運行を左右する。ネットワーク制御システムは「高速鉄道の脳」で、列車の一挙手一投足を決定・指示する。
ゆえに両システムは高速列車の最も重要な部分であり、その自主開発は高速列車製造メーカーの革新的な創造力を示す根本的な指標となる。
中国北車の上述した関係者は、「現在運行中のCRH1、CRH2、CRH3、CRH5、CRH380Bは、ボンバルディア、川崎重工、シーメンス、アルストムのシステムを採用している。両システムの自主化の実現は、中国の高速列車が中国の手で創造・製造されるようになったことを意味する」と指摘した。
中国の高速列車はこの革新的な創造の使命を遂行するため、7年間模索を続けてきた。
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