インドのモディ政権は大規模な鉄道網を建設することを経済改革の柱の1つにしている。非常に魅力的なこのインド経済発展事業を獲得するため、中国と日本は激しい競争を繰り広げている。
インドは世界の鉄道大国の1つである(米国、中国、ロシアに次ぐ4位)。しかし、車両は時代遅れで、現代化のニーズに合っていない。走行速度と混雑状況もそうであり、インドでの列車移動は非常に苦痛なものである。
ロシア戦略調査研究所の専門家によると、インドのモディ首相は5月の総選挙の結果発表前、全国の主要都市をつなぐ高速鉄道を建設するなど、鉄道システムの徹底的な再建をはかる方針を示した。8月、インド政府は鉄道建設分野への外資参入を認め、外資の比率を100%に引き上げ、同計画の実施に新たな原動力を注いだ。アナリストは当初、日本のこのような鉄道建設における経験は豊富であるため、同計画の主な受益者は日本になると見ていた。
「しかし、インドの鉄道代表団の中国訪問は、インドの『全ての卵を1つの籠に入れない』という原則を証明した」とボリス・ヴォルホンスキー氏は話す。インド国営鉄道会社(Indian Railways)の代表団は北京市を訪問し、中国がデリー・チェンナイ間の高速鉄道の建設に参加することで話し合った。
インドは時速160キロと350キロに達する高速鉄道の建設を計画している。時速350キロのものは先がとがった高速列車で、将来的にリニア技術を採用し時速550キロにする計画。この計画が及ぶ範囲は広く、チャンスが多くどの国にも可能性があるため、競争が激しいとは言い切れない。中国と日本だけでなく、その他の国にも参入のチャンスがあると言える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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