衆院選の開票結果は、14日夜にほぼ明らかになった。安倍首相が率いる自民党は、前評判通りに勝利を収めた。今回の衆院選の結果は、日本の政界の「一強多弱」の構造を強化し、安倍首相の長期政権運営の基盤を固めた。これはある意味、安倍首相の「暴走」を持続させる新たな燃料を注ぎ込んだとも言える。
安倍首相は新しい4年の任期内に、アベノミクスの推進を続けるほか、集団的自衛権の関連法案、日米防衛協力のための指針の見直しなどの安保・軍事分野で新たな動きを見せることになる。特に安倍首相の念願の「改憲」は、新たな任期内に具体的なルートマップを確立する可能性が高い。
安倍首相は改憲の野心を何度も露呈しており、選挙中にも改憲は自民党の原点であり、次の段階でどの具体的な条項を優先的に改正するかについて議論すると強調した。安倍首相はさらに、日本国民は改憲に抵抗感を持っており、今後は「国民運動」を起こし、より多くの国民から改憲の支持を得る必要があると述べた。
安保・軍事政策および改憲を進める中で、安倍政権は国民の危機感を醸成し、緊張を煽る必要があるようだ。これは安倍首相が、緊張し脆弱になっている中日関係を操り続ける可能性を意味してもいる。中国は、両国関係が安倍首相の政治的野心を満たすための道具になることに、引き続き警戒する必要がある。
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