中国国務院の李克強首相は24日午後、人民大会堂でエジプトのシシ大統領と会談しました。

　李首相は「中国が打ち出した『一帯一路』（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）の提案は、エジプトの国家発展戦略とかなり合致する部分がある。双方が互いに優位性を生かして補い合い、エネルギー生産における協力を展開し、経済発展と雇用増加を促したい。インフラ施設の建設、貿易投資、ハイテクなどにおける協力を強化し、新たな協力分野を探り当てたい。中国は、エジプトの高速鉄道、鉄路、海底トンネル、原子力発電などの大きなプロジェクトに積極的に参加し、スエズ経済貿易協力区の建設を推進させたい。更に、密接な人的交流を行い、両国の友好関係の基礎を固めたい」と述べました。

　シシ大統領は「エジプトと中国は伝統的な厚い友好関係があり、両国関係も長期に渡り安定した発展を遂げ、協力の前途は明るい。エジプトは中国の外交政策を賞賛するとともに、中国があげてきた多大な発展の成果を尊敬している。中国と各分野での友好互恵協力を拡大させ、とりわけエネルギー生産、投資・融資などでの協力を拡大したい。中国企業がエジプトの大きなプロジェクトに参与することを歓迎し、両国の関係と協力に新たな成果が生まれるよう推し進めたい」と話しました。

　また、中国全国人民代表大会常務委員会の張徳江議長もシシ大統領と会談しました。

　「中国国際放送局」