中央大街は1898年に造られ、ハルビンを代表する際立った存在である。1986年、ハルビン市人民政府は中央大街を保護地区に制定し、1997年6月1日に中国初の歩行者天国に造り直した。1998年、中央大街は「全国百城万店の模造品の無いモデル街」、「全国青年文明号」モデル基地などの栄誉ある称号を獲得した。2006年3月、中国宣伝部や中央文明弁公室などの8つの部委により「城万店の模造品撲滅」活動の先進部門に選ばれた。2006年4月には、国家建設部から「中国人間居住環境モデル賞」を受賞した。
中央大街は全長1450メートル、幅21.3メートルで、最も特徴的なのは全て石で作られており、石路の幅は10.8メートルに達する。歩行者天国は全国初の開放的な公益型建築芸術博物館を成す。「百年の建設スタイルを集め、世界の芸術精華を積み重ねた」と言われる中央大街芸術博物館は総敷地面積が94.05ヘクタールある。街には、ヨーロッパ式や擬洋風建築が75棟あり、各種の保護建築は36棟、その内、主要な通りに17棟がある。これらの建築は、欧州15、6世紀のルネッサンス様式、17世紀のバロック様式、18世紀の折衷的なスタイルと19世紀のアールヌーボー様式など、洋風建築史上、最も影響力がある建築様式が集まっている。これらは洋風建築芸術の百年の精華を集中的に網羅し、歴史と発展の視点から見ても、西洋国家で数百年をかけて形成された建築スタイルが、中央大街ではわずか2、30年で形成されたことは、世界建築史上における奇跡と言っても過言ではない。