家電販売大手の国美電器はこのほど日本のソニーと提携して2級市場の開拓を加速する方針を明らかにした。双方は今後、スマート化された販売システムの構築、供給チェーンの共同整備、ビッグデータ情報の共有、個性化の要求に応える製品のオーダーメードといった方面で深いレベルの協力を展開する。また双方は2015年の販売目標を制定し、国美の全方位的ルートにおけるソニーの販売量を前年比倍増させることを掲げた。「北京商報」が伝えた。

　国美の李俊濤シニア副総裁は、「国美は2015年に『O2M全方位的ルート販売戦略』を深化させ、スマート化された販売システムを構築し、2級市場の整備のペースを加速させ、供給チェーンを共同整備する。現在、国美とソニーはルートの拡散、個性化の要求に応える製品のオーダーメード、全方位的ルートの販売システムの構築といった多くの分野で戦略的な共通認識に達している」と話す。一方、ソニーの中国法人の索尼(中国)有限公司の栗田伸樹董事長(総裁)は、「2015年にソニーは中国市場への関心と投資を拡大させる。これには研究開発や設計、市場の開拓、市場での営業販売などの内容が含まれる。国美はオンラインとオフラインをカバーする全方位的なルートを有しており、国美との協力は中国市場におけるソニーのシェア拡大にプラスになる」と話す。

　また李シニア副総裁は、「国美は『店舗の端末＋ネットの端末＋データ運営の端末』を融合させた総合的なO2O販売体験プラットフォームの構築を通じて、『3端末が一体化した』まったく新しい小売ビジネスモデルを実現させ、顧客に満足のいくショッピング体験を提供しようと考えている。双方は今後、2級市場の拡大で協力し、強みをもった競争力をよりどころとして、2級市場におけるブランドの影響力の向上と市場シェアの拡大で協力していく」と述べた。

　「人民網日本語版」