世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会は13日、中国による海外製の特殊鋼管への反ダンピング(不当廉売)課税を不当とする日本と欧州連合(EU)の訴えに対し、大部分を支持し、中国側に是正措置を求める報告を発表しました。これを受け、中国商務省条約法律局の責任者は14日、“報告を真剣に検討したうえで、取り得る可能な対応を考慮する”と明らかにしました。
この責任者は“損害調査での価格削減の要因や価格への影響の具体的な分析においては、委員会の報告は中国の主張を支持している。一方、因果関係やダンピングに関する費用の調整、公平な比較などに関する裁決に対し、中国は意見を保留する”と述べました。
問題の鋼管は、石炭火力発電所などで利用されるシームレス(継ぎ目なし)高性能ステンレス鋼管です。
(中国国際放送局)
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