「習近平の談話は明確なシグナルを出すもので、カギとなる時期にある現在の(台湾海峡)両岸関係を導く役割を持つものとなる」。中国上海台湾研究所の倪永傑・常務副所長はこのようにコメントした。人民日報が伝えた。
倪永傑副所長の言う談話とは、中国の指導者である習近平総書記が中国全国両会政治協商会議の共同グループ会合で4日に行った談話のことである。台湾海峡両岸関係に関するこの談話は発表されるとすぐに、幅広い注目を集めた。
中国社会科学院台湾研究所の周志懐所長は、習総書記の談話で出された4つの「揺るぎなく堅持」の全体的路線(「平和発展の道を歩む」「共同の政治的土台を堅持する」「両岸同胞の幸福をはかる」「民族の復興をともに実現する」)について、現実に立脚し、今年の両岸関係の発展の基調を定めると同時に、両岸関係の長期的な安定発展をはかるものとなると指摘した。
習総書記は談話の中で、「両岸関係の行方を決めるカギとなるのは、中国大陸部の発展と進歩である」と語った。倪永傑・副所長はこれについて、両岸関係発展の推進に対する中国大陸部の強烈な意志と高い自信を示すものだと分析している。周志懐所長は一方、これは数十年の対台湾活動から習総書記がまとめた総括的な法則だとし、「両岸関係が順調に進むか、また両岸の平和を守ることができるかに対して決定的な役割を果たすのは、大陸部がまずは自らの事情をうまく処理できるかということだ」と語った。
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