日本の安倍晋三首相は「歴史不安障害」を患ったようだ。歴史問題を持ち出されるや焦り、敏感になり、驚愕、回避、否定し、しらを切り、頑なになり、不安になる。誰の話も聞く耳を持たず、誰が忠告しても効果がないようだ。(葉小文・本紙特約論説員,第5期新中日友好21世紀委員会中国側委員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
国連の潘基文事務総長は16日に東京で演説した際「われわれは真の和解、協調、平和、繁栄を実現するために基礎を固めなければならない。こうした中、私は地域各国の指導者に対して、歴史を銘記し、未来に向かうよう促す」と述べた。だが忠告も促しも、安倍氏は聞き入れない。続く演説で潘氏を前に「過去の戦争について非常に悔しい」と一言言わざるを得なかったが、悔しいとは何だ?日本が他のアジア諸国に与えた損害を指すのか?通り一遍の言葉では意味が明らかでない。続いて安倍氏はすぐに「平和を愛する国としての日本の貢献」に話題を転じた。
ドイツのメルケル首相は訪日当日の9日、第2次大戦後にドイツが被侵略国と和解を実現したやり方に触れ、戦争の歴史と誠実に向き合うよう日本に促した。安倍氏がどうしてこれを受け入れるだろうか?安倍氏は引き続き話題をそらしてはぐらかした。
中国の李克強総理は15日、歴史問題に関する日本人記者の質問に「このように重要な時である今年は、中日関係にとって検証でもあり、チャンスでもある。もし日本の指導者が歴史を直視し、一貫性を保って、中日関係を改善・発展させれば新たなきっかけとなる」と語った。安倍氏はやはり聞き入れなかった。「『検証』だろう、私は取り合わない。『チャンス』か、私と何の関係がある!」と言わんばかりだ。
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