記者：広東省は経済発展の「新常態」にどう適応していくのか。当面の課題は何か。産業発展に関して何か計画はあるか。

　広東省常務副省長の徐少華氏：広東省は、非常にいい加減な委託加工貿易の時代があった。廉価な労働力に頼って産業を発展させてきたのだ。現在は産業のレベルアップを図り、新たなステージに移ろうとしている。我々は今後、安い労働力に頼ってはならない。安価な労働力を再び産業発展の売りにしてはならない。

　今後、広東省は産業構造の一層の進化を目指す。政策支援を強化し、土台をしっかり建設し、融合的発展を促進させる。現代的サービス業を優先させ、先進的製造業の発展を伸ばす。戦略的新興産業の発展も重視する。伝統産業の転換・進化を加速させ、現代産業システムの建設を推進する。省をあげて産業の新局面を創り出すよう努力する。

　新たな問題には新たな発想で解決すべきだ。例えば労働者不足。労働力が足りないのなら、ロボットを使えばいい。広東省デルタ地域、特に仏山や東莞などの都市ではすでに、工場ラインに大量の産業ロボットの導入が計画されている。大量のスマートロボットが多くの生産ラインで運用され始めているところだ。

　これは一方で企業そのもののモデルチェンジであり、一方でスマートロボットが発展する大きな商機である。我々は、全国各地のスマートロボット研究所が広東省で発展することを歓迎する。また、ロボットメーカーの広東省への投資も歓迎する。そして産業ロボットを導入する多くの企業も歓迎する。

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