今や整形は一種の韓国文化であるばかりでなく、韓国の産業の一つにも成っている。ここ数年、韓国政府は整形を医療観光の重要な目玉として外国人観光客の誘致を進めている。しかし、韓国『中央日報』が29日に伝えたところによると、闇仲介業者が韓国の整形業界で不正に荒稼ぎしており、多くの外国人が真相を知らないまま騙されているという。昨年、合法な仲介業者を通じて韓国に赴いた人は僅か13%であった。環球時報が伝えた。
「中央日報」が韓国保健福利部の統計を引用して伝えたところによると、韓国で医療サービスを受ける外国人の数は爆発的な勢いで増加しており、中でも中国旅行客は大きな役割を果たしている。2009年、韓国に整形旅行に赴いた中国人客は791人であったが、2013年では1.6万人にまで増えている。しかしながら、韓国の海外向け整形市場は非合法仲介業者にコントロールされており、1100ヶ所の合法仲介業者が韓国保健産業振興院で登記しているにもかかわらず、87%の外国人が非合法仲介業者の斡旋を受けている。
非合法仲介業者の一員である38歳の女性Aさんよると、韓国の整形外科仲介業者は旅行ガイドとの兼業者、専業仲介業者、臨時仲介業者などに分類される。Aさんが中国人顧客を招致する方法は大きく分けて二種類あり、一つは中国本土の会社と連携して、顧客を韓国に斡旋する方法で、もう一つは中国のネット上で大々的に広告宣伝をするという方法である。韓国政府が定めている仲介料は手術費の20%以内であるが、非合法仲介の市場価格は50%~90%にも上る。
報道によると、非合法仲介業者の影響力は増す一方で、ソウル江南に位置するある整形病院の院長の話では、以前非合法仲介業者に中国の患者を連れてくる代わりに60%の仲介料を要求され、即座に断ったところ、新規の中国人患者が殆ど来なくなってしまったばかりでなく、これまでの患者にも流失現象が見られたとのこと。この院長はまた、ある整形病院の院長が非合法仲介業者のボスに賄賂を渡している噂があると話す。
韓国で医療事故に遭った中国人のニュースが、最近続けて報道されており、この話題は既に周辺国世論の関心の的になっている。整形市場に混乱が生じたため、今年1月に韓国政府は非合法仲介業者を通報した者への報奨金、医療機構の違法経営に対する処罰の強化、仲介料の合理的な水準の規定などが含まれる『外国人整形市場健全化対策』を打ち出したが、この法案は未だに韓国国会を通過していない。
「人民網日本語版」
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