ロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は3月31日に行われた記者会見で、プーチン大統領が今年の適切な時期に日本を訪問することで安倍首相と合意したが、目下プーチン大統領の訪日計画は｢まだ白紙｣であると表明した。「ペスコフ大統領報道官のこの発言は、プーチン大統領の訪日に変化が生じたことを意味する」と、日本のANNニュースサイトは分析した。

　イタルタス通信の報道によると、ペスコフ大統領報道官の発言に対し、日本外務省のある官員は、｢プーチン大統領の訪日に関する日露の合意にはいかなる変化も生じていない。両国の指導者は昨年、今年の適切な時期にプーチン大統領の訪日を実現させるために準備を進めていくことで合意した。この計画は変わらないが、具体的な期日はまだ決まっていない。われわれはこのことについて引き続き検討し、さまざまな要素を総合的に考えた上で準備を進めていきたいと思う。露大統領報道官の発言を理解する｣と語った。日本側がプーチン大統領に送った招待状はすでにロシア側に届いたとクレムリンは明らかにしている。

　昨年、日本が欧米に追随しロシアに対して制裁措置をとって以来、日露関係は悪化しつつある。ロシア新聞は日本メディアの報道を引用し、安倍首相がロシア勝利記念日の閲兵式に欠席することは、同閲兵式の参加を断った一部の西側の国の態度に関わるかもしれないと伝えた。安倍首相がモスクワの式典に出席すれば、プーチン大統領と対話を行い、ひいてはプーチン大統領の年内の訪日を推し進めることもできると一部の日本人学者は考えている。

　｢中国網日本語版(チャイナネット)｣