「思わず顔を覆いたくなる」「鼻血が出そうになる」--。論議や関心が高まる「第12回中国国際成人保健及生殖健康展覧会(アダルト展)」が9日から12日まで、上海で開催されている。今年のアダルト展は、普陀区にある上海跨国采購会展(多国籍仕入)センターで開催され、200社を超える出展企業による性文化に関する「商談」が活発に繰り広げられている。新民網が伝えた。

　今年から新しい会場に移った初日は、業界関係者とメディア関係者に限定して公開された。現場は、それほど熱気は感じられなかったが、昨年までと同様、メーカー担当者の大きな呼び声が響き渡っていた。日本人の女性タレントやモデルがかわるがわる登場し、モーターショーで禁止になった「肉感的」なコンパニオンが、このアダルト展に戻ってきた感がある。一般公開が始まる10日からは、熱気にあふれたにぎやかな会場風景が蘇ることだろう。

　今年の出展メーカーは、「舞台ショー(デモンストレーション)」効果のために力を入れると同時に、製品そのものにも十分な工夫を凝らしている。あるメーカーは、Wi―Fiやブルートゥースなどワイヤレス技術とコンピュータ・ゲームとを結び付けた「ハイテク・アダルト用品」を開発、出展した。ユーザーは、これらの新製品によって、ゲームの最中に新たな感覚が得られ、多くのマニアの関心を呼んだ。

　今回が12回目の開催となる「アダルト展」は、ハイエンド・モデルチェンジ型発展の方向に向かっている。今回初めて、「グローバル・アダルト産業発展トップフォーラム」が同時開催された。同フォーラムでは、招待を受けた国内のベテラン専門家、性医学専門家、性文化界の著名専門家が、「中国アダルト産業の現状および将来性」というテーマをめぐり、講演を行った。

　「人民網日本語版」