日本メディアの報道によると、自衛隊の隊員はこのほど上司から特殊な「指導」を受け、「家族への手紙」を書きロッカーに置くよう求められたという。一部の隊員は遺書を拒否し抗議したが、「これは命令で、絶対服従しなければならない」という答えが返ってきたという。
一部の隊員は、「我々に遺書を書かせるのは、いわゆる心の負担をおろし、決死の覚悟で海外の作戦に向かわせるためだ。今や我々全員に遺書を書かせているが、戦争のロボットとして利用していることは明らかだ。さらに恐ろしいことは、我々が殉死した場合、この遺書を利用し多くの人に参戦を呼びかけられることだ」と述べた。
本件は多くの人に恐るべき記憶、戦時中の神風特攻隊を想起させた。日本は敗戦前の1944年に最後の悪あがきをし、16−7歳の青少年による自殺的な特攻隊を結成した。「一機一艦」という要求に基づき、片道の燃料しかない軍機に250トンの爆薬を積み、米国の艦艇、上陸部隊、移動できない拠点をターゲットとし、自殺的な攻撃を行った。
神風特攻隊は隊員の出発前に宣誓式を行い、書面もしくは口頭による誓いを立てさせ、天皇や大日本帝国に忠誠を誓うスローガンを叫ばせることで、士気を高めようとした。自衛隊員が遺書を強要された件からは、当時の神風特攻隊の宣誓式の影が確認できる。
安倍首相は4月下旬より、8日間に渡る長い訪米を開始する。日本は最近、米国への手土産の準備を整え、多くの見返りを得ようとしている。この手土産のリストには、中国を挑発し米国の歓心を買う新しい中学校の教科書と外交青書が含まれる。自衛隊員の遺書もそのうちの一つと言える。なぜなら、これには「自衛隊は戦闘力を持ち、死を恐れず、米国の命令に従う軍隊だ」という、米国に忠誠を誓う強い意味合いが込められているからだ。米国は自衛隊に重大な責任を担わせ、より広い範囲で力を発揮させられるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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