ハルビン市は黒龍江省の省都です。中国東北地方の政治、経済、科学技術、文化、交通の中心で、8区10県(市)*を管轄しています。ハルビンはよく黒龍江省の形を翼を広げた白鳥に見立て、白鳥の首にかけられた真珠に例えられます。最低気温がマイナス30度にも達することから「氷城(氷の都)」とも称されています。冬になれば、市内を流れる松花江を歩いて渡ることもできます。ハルビン市は、8市区(道里区、南崗区、道外区、香坊区、松北区、平房区、呼蘭区、阿城区)、3県級市(尚志市、双城市、五常市)、7県(賓県、方正県、依蘭県、巴彦県、木蘭県、通河県、延寿県)を管轄している。
ハルビンは19世紀末まで小さな漁村に過ぎませんでした。1896年5月19日、清朝の欽差大臣、李鴻章はロシアの吉林、黒龍江両省での鉄道建設権を譲渡する「中ロ密約」を交わしました。ハルビンはその後、東清鉄道の中心地として急速に発展し、20世紀初頭にはロシア、イギリス、日本等がハルビンに総領事館を設置するほどの国際都市となりました。そのため、市内には「マテール賓館」など様々な様式の欧風建築が今も残っており、「東方のモスクワ」、「東方のパリ」などとも称されています。
ハルビン市内の見どころは、エキゾチックな街並みと太陽島、孔子廟、極楽寺、聖ソフィア教会などです。郊外には、玉泉狩猟場、ヤブリースキー場、二龍山、松峰山、東北虎園などの豊かな自然や金時代の文物を収蔵した金上京歴史博物館、粛紅故居などがあります。
最も盛大で有名なイベントは、毎年1月に開催される氷祭りです。松花江の氷を切り出して作られた氷の灯篭、雪や氷の彫刻などが太陽島、松花江畔、兆麟公園を会場に繰り広げられます。