政府の公用車と言えば、多くの人がアウディやパサート、ビュイック、サンタナなどを思い浮かべるだろう。確かに、街中を走る公用車の多くがこれらのブランドだ。政府の公用車調達先リストには数十ブランドが登録されているのに、これらのブランドが特に人気を集めるのはなぜだろうか。その背後にはどういったいきさつや消費文化があるのか。今年、浙江省が新たな政府の公用車調達を開始するのに伴い、記者が探ってみた。
アウディは高級公用車の代名詞
杭州のある省レベル機関の幹部である陳さんは、アウディに対し高級公用車の代名詞というイメージを持っている。「私たちは副庁レベルの機関だが、保有する10台のうち、5台がアウディだ」と、陳さんは話す。
浙江省には100以上の庁レベル、局レベルの機関があり、どの機関も公用車として数台のアウディを保有している。関係者によると、ここ数年、浙江省政府が調達した豪華公用車のうち、少なくとも300台はアウディだという。
アウディは中国でパサートと同じくらい有名だが、いずれも公用車不足の時代に歴史的チャンスに恵まれた。1980年代末から90年代初め、公用車の高級なイメージを表す国産車はアウディ100だけだった。組立てにしても順調で、公用車にもっともふさわしいとされた。