現在の状況は最も複雑だ。「悪事を働きもたらされた災い」を受け入れるかについて、日本は曖昧な態度を示している。日本は中国との関係緩和を希望しながら、一方では釣魚島の海・空の実力を強化し、中国側からの圧力に対抗し、すでに破綻をきたしている「実効支配」を維持しようとしている。
中国側は選択に直面している。中国は釣魚島の主権維持で重大な成果を得たが、これは依然として不安定であり、これを維持するのも容易ではない。中国は日本の対抗を受けながらも前進を続け実質的な成果を得るべきか、それとも「守勢の代わりに攻勢に出る」ことで既存の成果を守るべきか。それとも一時的にペースを落とし、一定の余地を残しておき、中日の開戦を避けるべきか。
前者の選択は高いリスクを伴うが、日本が本当に中国と衝突しようとすることを意味するわけではない。それは双方の緊張する摩擦・探りあいの過程、一種の意志比べであり、軍事衝突が発生した場合の両国の許容力が試されることになる。
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