中国移動(チャイナモバイル)による4Gサービスの試行は、期待した成果が得られなかった。専門家は、“4Gネットワークが大衆に受け入れられるまでにはまだ一定の期間が必要。新たな競争の中で主導権を握ること、そして技術の選択が重要だ”と分析する。ラジオ“中国之声”が伝えた。
広州と温州で4Gサービス(TD-LTE)の試行が始まって以来、多くの消費者がネット接続スピードが大幅に高まったと語っている。しかし、接続するには“高速ゲートウェイ”や“ポータブルWiFiルーター”をレンタルしなければならず、携帯電話などの端末製品が対応していないため、現在のところ納得できる結果が得られていない。
温州のある中国移動店舗の責任者は“現在4Gサービスを申し込む人は少ない。これは、基地局が少ないためだろう。具体的な状況は、一定期間の調査をしないとわからない”とした。
もう1つの4G試行地点である広州では現在、中心区・番禺区などで4Gネットワークが敷設され、その範囲はまもなく3Gネットワークの範囲に追いつく勢いだ。今年の春節には、4Gネットワークがテレビ放送にも応用され、本格的な民用段階に入った。しかし多くの市民は4Gネットワークについてあまり詳しくなく、“4Gなんて知らない。聞いたことがない”“聞いたことはあるけれど使った事は無い”“3Gと比べてどのような長所があるのか、体験したことがないのでわからない”などとコメントしている。