中国EC大手の京東商城は7億ドルの資金調達を完了し、新たな“資金調達競争”を促す可能性が見えてきた。同社は2月16日、普通株式による約7億ドルの資金調達の完了を確認した。投資家には、今回新たに株主となったカナダのオンタリオ州教員年金基金、サウジアラビアのキングダム・ホールディング・カンパニーが含まれる。国際金融報が伝えた。
中国電子商務研究センターの莫岱青アナリストは17日のインタビューで、“このタイミングでの資金調達は、京東商城およびオンライン小売業界全体に対するカンフル剤となった。資金調達の完了後、投資家の自信が高まり、新規株式公開(IPO)の布石となるだろう”と分析した。
2012年12月現在、中国B2Cオンライン小売市場(プラットフォーム型、自主マーケティング型を含む)において、京東商城は22.3%のシェアを占め、天猫(Tmall)に次ぐ業界2位となった。同社は蘇寧易購、テンセントB2C、凡客誠品、アマゾン中国を大きく引き離し、独占的な地位をさらに強化した。
普華投資の副総裁、マトリックス・パートナーズの中国高級投資マネージャーの汪軍氏は、“京東商城はIPOの下準備を進めており、費用性投入を資本性投入に変えようとしている。これは同社の収益を支えるだろう”と述べた。