中国中央テレビ(CCTV、日本のNHKに相当)が6年の月日をかけて制作し、1986年に放送したドラマ「西遊記」(全25話)は当時、大人気となった。同局は1998年に、技術的原因で先送りにしていた16話を補って撮影した。計41話となった同ドラマは、中国四大奇書に数えられ、全100回の小説「西遊記」が描写しているストーリー全体を忠実に再現している。全41話となって2000年の春節(旧正月)から放送されたドラマは多くのファンや専門家からも好評を博し、現在でも、同小説をモチーフにした作品のモデルとされている。羊城晩報が報じた。
CCTV版「西遊記」で、孫悟空を演じている六小齢童さん(芸名)さんは、浙江出身で、父の章宗義さんも、紹興市浙江紹劇団が演じる京劇西遊記「孫悟空三打白骨精」で孫悟空役を務めるなど「孫悟空一家」で育った。上海の「天馬電影製片廠」によって撮影された同京劇は、72カ国で公開されている。そして、六小齢童さん自身も、「小説の中の孫悟空に最も近い」と称されるほどの演技力を身に付けた。
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