かつてフォルクスワーゲンがまだ優位を占めておらず、トヨタ車の供給が需要に追いつかなかった時代、トヨタ中国法人のある役員は食事中に、“定年退職後に、トヨタはいかにして倒産したかという本の執筆を検討している”と冗談を言い、“トヨタの大企業病はすでに深刻で、重病になっている”と語った。トヨタの頻繁な人事異動の背後にあるものが、人材の活用であるのか、それとも新たな勢力闘争であるのかは定かでない。筆者の知る所によると、トヨタ合弁会社内部の日本人管理者の間では、誰がどの勢力に属するかは公然たる秘密になっている。日本人管理者は団結力を発揮しておらず、企業の戦略決定力に大きな疑問符が打たれている。
トヨタは今回の人事異動により、ゼネラル・ モーターズグループ元副社長のマーク・ホーガン氏ら3人を、社外取締役に任命した。トヨタは76年の歴史で、初めて社外取締役のポストを設置した。豊田章男社長は、“外の世界からより多くの意見を汲み取ることは、非情に重要だと信じている”と語った。
豊田章男社長は中国市場で、本土化戦略を表面的に留めるのではなく、深く掘り下げる必要がある。
(人民網日本語版)