こうした見方を補完するデータとして、ドイツの乗用車工業では今年1-5月の輸出が前年同期比約50%増加したことが挙げられる。また世界の乗用車生産の負荷力は09年の平均66.7%から今年は75.7%に上昇した。これは言い換えれば、自動車工業が大幅に加速して、ますます増大する市場ニーズに応えているということだ。
▽ドイツは中国市場から恩恵
PwC自動車部門の責任者によると、中国市場が当面の自動車産業の景気にとって最も重要なエンジンであることは明らかだ。同社の統計によると、今年1-5月に中国市場での乗用車販売台数は580万台に上り、前年同期比50%以上増加した。そして中国乗用車市場の盛り上がりによって、ドイツのメーカーは利益を得ている。今年1-5月のドイツの乗用車輸出台数は同約50%増加して、約183万台に達した。これと鮮明な対象をなすのは、同期のドイツ国内の自動車販売で、前年同期比25%以上減少して、わずか126万台にとどまった。
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