留学生たちが日本へ到着後、まず驚いたのがその工業の発展、教育の普及、強大な軍事だった。特に当時の祖国の立ち遅れや貧弱さと比べると、その歴然の差に言葉を失わざるをえなかった。この強烈な落差により、彼らは清政府の腐敗や売国行為を痛烈に恨み、中国改造の願いを持つようになった。しかし、それ以上に大きく彼らを刺激したのは、中国の貧しさゆえに留学生たちが日本で受ける差別や侮辱だった。留学生たちは日常的に、日本政府の差別や様々な嫌がらせに遭い、さらには軍国主義の影響を受けた大家、店主、運転手等にからかわれたり、冷遇を受けたりしていた。留学生の多くがこれに憤りを感じ、中には悲しみのあまり生きる希望を失うものまでいた。留学生たちは、祖国が独立して強大にならなければ、留学生の尊厳も地位もないのだということを深く心に刻んだ。彼らは中華民族の尊厳を維持するため、度々集結し抗議活動を行なった。
日本に来て間もない頃は、やはり多くの留学生が祖国の改良や立憲を主張していたが、やがて愛国運動を何度か重ねるうちに、その意識は少しずつ革命へと向かっていった。
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