等身大のリアルさを再現できる360度のスクリーンに、第220窟内の景色が映し出され、大きな仏像、精巧な装飾、踊り子たちが生き生きと再現された。今回再現されたのは、第220窟(貞観十六年642)北壁の薬師浄土図。薬師如来の7つの化身の姿を描いた、唐代初期の仏教芸術の代表作だ。文化財保護のため、敦煌でこの洞窟が一般公開されることはほとんどない。
作品の制作にあたっては、まず敦煌研究院から提供されたレーザースキャンデータおよび高解像度写真を基に、アニメーターチームが関連の学者・専門家の指導のもと、原画のタッチや色を残しつつ紙に描きなおし、これらにデジタル・動画処理を施した。さらに、北京舞踏学院からダンサーを招き、壁画上の踊り子たちの動作を編集。これにより、薬師如来の頭光から踊り子、古代の楽器に至るまで、立体的に再現することが可能になった。
「人民網日本語版」
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