しかし中日アニメ産業間の大きな開きは、数人の優秀な人材を招聘したところで、解決される問題ではない。日本は世界一のアニメ輸出国で、その商品は国際市場で約6割のシェアを占める。日本から米国向けに販売されたアニメおよび関連商品による収入は、2003年に43億5900万ドルに達した。一方で、中国の2011年のアニメ輸出総額は、約2800万ドルに留まっている。これに関連商品を加えたとしても、8年前の日本の足元にも及ばない。
◆日本アニメの7割は中国産
日本アニメ産業はその初期段階で、中国を参考にしていたと言える。上海万氏兄弟が制作した80分間に渡る大作「鉄扇公主」は、世界で2番目に制作された長編アニメで、1937年にディズニーが制作した「白雪姫」からわずか4年後のことであった。当時小学生だった手塚治虫は同作品に魅了され、漫画創作の道を歩み出し、日本アニメの先駆者となった。
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