中国人民抗日戦争記念館(北京)の李宗遠副館長は2日、「人民日報」のニュースサイト「人民網」を訪問。今年は中日国交正常化40周年に当たることを機に、中国の愛国主義教育と正しい対日観をテーマに自らの考えを語り、「抗日戦争(日中戦争)時の資料や写真を展示することは反日感情を煽ることではなく、歴史を尊重し、真実を探るという視点から歴史と向き合うことだ」と強調した。「人民網」が報じた。
李氏のコメントの要旨は以下の通り。
中国の愛国主義教育に対する日本の批判は、今に始まったことではない。中国の愛国主義教育は西洋国家では民族主義教育と呼ばれている。日本人は反日教育に対して反感を持ち、愛国主義教育の拠点を反日教育拠点と見なしている。私はこれは非常に間違った見方だと思う。
日本には、中国の抗日戦争の類の記念館を攻撃し、抗日戦争の愛国主義教育は反日教育であって、その拠点は反日教育の拠点基地だと批判する新聞紙もある。私はこの問題をよく考えてみる必要があると思う。日本はなぜこのような感情を持つのだろうか。中国側からすると、被害者である我々が民族・国家の解放ために命を捧げた先人達をしのび、祀るのは、しごく当然のことである。
今年初め、私は日本の若手の学者2人と接する機会があったが、この2人も中国の愛国主義教育に問題があると指摘したのには驚いた。
|