福岡県の北西に船で約20分の距離にある相島は、静かな漁村だった。常住している“住民”は280人と、約100匹の猫だ。普段は釣りの愛好家を除き、ほとんど訪れる人のいない島だった。ところが米CNNが2013年に“猫の天国”“猫好き必見の6大聖地の一つ”と報じると、相島は多くの観光客を迎えるようになった。猫好きの人、子連れの家族、さらには遠路はるばる聖地を“巡業”に来た外国人客などだ。
46歳の住民は、“休日にはフェリーを増発しなければ、観光客の需要を満たせない。実に変化が激しい”と話した。おとなしい猫たちは、観光客に忘れがたい印象を残している。26歳の学生は共同通信のインタビューに対して、“どの猫も友好的で、人と遊びたがる。ここはとても楽しい場所だ”と述べた。
観光業により島の経済が発展したが、多くの現地人が不満を漏らしている。観光客の激増により生活に影響が及んでいる。一部の人はゴミをポイ捨てし、猫に勝手に餌をあげ健康を損ねている。島民は日本語・英語・韓国語の看板で、観光客に注意を促さざるを得なくなった。現地の観光業の関係者は、“島民、猫、観光客が平和的に共生し、相手の生活を妨げないことを願う”と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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