チョコレート好きの人にはちょっと悲しいニュースだ。フランスの時事週刊誌「L'EXPRESS」によると、カカオ生産国同盟(COPAL)の関係者がこのほど、「効果的な対策方法が見つからなければ、50‐100年以内に、カカオは消失してしまう。そうなれば、カカオを原料とするチョコレートの生産もできなくなる」と警告した。人民日報が発行する健康雑誌「生命時報」が報じた。
研究者らは、寄生虫や菌類などの増加、さらに気候の変化などの影響から、カカオの生産が近年減少しているとみる。国際ココア機関(ICCO)の最新推計によると、カカオの生産は今年、前年同期比7%減少した。ウイルスや干ばつに対して強い抵抗力を持つ新種のカカオの木を大量栽培すれば解決につながるとされるが、カカオの生産は95%を小規模生産者に頼っているほか、主要生産国もコートジボワールやインドネシア、ガーナなど途上国が中心であり、研究を行う経済力を備えていないというが現状だ。
「人民網日本語版」
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